過眠症(ナルコレプシー・特発性過眠症)とは
過眠症の症状
日中に強い眠気が生じる睡眠障害
過眠症とは夜の睡眠を充分にとっているのに、日中に眠気が強く、大切な場面でも居眠りをしてしまう睡眠障害です。中でも代表的な過眠症の症状が、ナルコレプシーと特発性過眠症です。ナルコレプシーは、情動脱力発作(驚いたり、笑ったり、怒ったときなどに数秒間だけ身体の力が抜けてしまう発作)や、寝入りばなの夢や金縛りなどを伴うのが特徴です。特発性過眠症は、長時間眠っても、一日中眠気が続き、居眠りを繰り返すのが特徴です。どちらも典型例では、10代から20代前半には症状が現れて、生活に支障をきたします。
過眠症の診断・治療
主な治療法について
睡眠不足や不規則な睡眠習慣がないことを確認してから、精密検査を行います。睡眠ポリグラフ検査で、夜間睡眠の状態を確認した後、通常は翌日の日中に、反復睡眠潜時検査(Multiple Sleep Latency Test: MSLT検査)を行い、その結果を総合して診断します。また、ナルコレプシー、特発性過眠症の治療は、十分な睡眠を確保しながら、必要に応じて、眠気を軽減する薬、情動脱力発作を予防する薬の処方を行います。眠気に対する服用効果を客観的に調べる際は、覚醒維持検査(Maintenance of Wakefulness test: MWT)を行います。
MSLT検査とは、センサー(脳波、筋電図)を装着し、日中に暗くした検査室で昼寝(2時間おき、4〜5回)を行い、寝つきに要した時間と睡眠段階の評価を行います。MSLT検査については、こちらから。
診察費用について
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- 初診時
【3割保険】 - 約 ¥2,500
- 初診時
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- 検査(PSG+MSLT)
【3割保険+個室使用料】 -
¥20,000
〜¥28,000
- 検査(PSG+MSLT)
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- 再診時
【3割保険】 - 約 ¥1,500
- 再診時
※ 上記に別途お薬代(調剤薬局)がかかります。